アメリカンジョーク
ドライブ中の名探偵シャーロックホームズが、助手席のワトソン博士に尋ねた。
ホームズ「ワトソン君、隣の車線を見て推理を聞かせてくれ」
ワトソン「おお、タイヤが一つ、単独で走ってる。これは珍しい。もしや、これは
     石原藤夫のハイウェイ惑星に出てきたタイヤ型生物ではないでしょうか。
     あるいは、どこかの秘密研究機関が作った、自走式タイヤかもしれません」
ホームズ「ワトソン君、ついさっき、この車の後輪が外れてしまってね、、、」
いつもの通りワープ1で前進中のエンタープライズ号でカークがスポックに尋ねた。

カーク 「ミスタースポック、なぜ我々はワープ1、つまり光速で進み続けなければ
     ならないか君の推理をきかせてくれ」
スポック「相対性理論により、ワープ1といえど光の早さと全く等しい速度で進んで
     いるわけではありません。実際は光速の99.9999%で進んでおり、事実上、
     ワープといわれる状態になるのはワープ2つまり光速の四倍の速度になっ
     てからです。我々の運行基準ではワープnはCn^3であり、現在のところワー
     プ9まで可能です。にもかかわらず時間遅延の生じるワープ1で進み続けな
     ければならないのは、私の推理ですが、ワープ航法による空間の歪みが、
     未開の文明に我々の存在を関知させる原因になるからではないか、つまり
     "艦隊の誓い"を守るために、船長はワープ1以上の速度をお許しにならな
     いのではないでしょうか」
カーク 「違うな、スポック。私はいつまでも若くいたいからだ。
     女たちが年をとるのを許さないのだ」
『矛盾』
むかしむかしのお話です。ある国へひとりの武器商人がひょっこりとやって来ました。
大勢の人々が集まってくると、早速男は商売を始めました。
「えっへん!この切れ味鋭い矛をご覧あれ。この矛こそはこの世で貫けない物は無い
と言われる世界最高級の矛ですぞ!こんな凄い矛はこの機会を逃せば他では絶対に手
に入らん事でしょう。・・・そしてこの盾の方も是非ともご覧あれ。この盾こそは、
いかなる矛であろうとも決して貫くことの出来ないと言われる、世界最高級の盾です
ぞ!今ならばこの矛と盾をセットにしてなんと格安の39,800クレジット!!安
いよ安いよ!」
その話をじっと聞いていたひとりの賢者が突然言いました。
「ならば聞こう、その矛でその盾を突いたならば、いったいどうなるのじゃ!!」
予期しなかったその言葉に、思わず男は狼狽えました。「そ、それは・・・」
やがて人々は男を罵り出しました。「このペテン師!」
「・・・わ、わかった。実際にやれば気が済むのだな。・・・しかし何が起こっても
知らないぞ」
人々が息を飲む中、男は握りしめた矛を思いっきり盾へと突きました。
そしてその瞬間。
ぴかっ

・・・・「宇宙」が誕生した。
現代人「なるほど、あなたが時間旅行者だという事は判りました」
未来人「ええ、それがただ……」
現代人「ただ?」
未来人「タイムマシンの設計にミスがあったため、
    タイムトラベルと同時に私が旅立った時代は対消滅を起こし、
    完全に破壊されてしまったのです」
現代人「なるほど……でも、やる価値はあった! そうでしょう?」
未来人「そうですね」
現代人「ところで、あなたが旅立った時代は?」
未来人「現代から見て、約十ニ分後です」
現代人「やる価値はなかったなあ」
科学者「これがタイムマシンです」
冒険家「随分シンプルなんだな。ただの椅子かと思ったよ。さて、作動させる為の
スイッチは何処なんだ?」
科学者「あなたが普通に座る事で作動します。空間にして後方1メートルの移動。
時間は5秒後の未来へのジャンプが可能です」
冒険家「随分とささやかなものだな。いずれにせよこの私をタイムトラベラー第1
号に指名してくれた事に感謝する」
科学者「では、どうぞ」

冒険家「何をする!腰を打って痛いではないか!」
科学者「う〜む。マシン本体は時空移動したのですが・・・」
科学者「これがタイムマシン第2号です」
冒険家「随分シンプルなんだな。ただのタライかと思ったよ」
科学者「前回の反省から、有人化に向けてまずは簡単な実験から行う事
としました。協力をお願いします」
冒険家「了解した。マシン本体だけ時空移動してもしょうがないからな」
科学者「もちろんその為の実験です。今回はマシン本体と移動させたい
物体とのタイムラグを計る為の実験なのです。調整の為のデータ取りと
お考え下さい。まず、そこのホースから水を注入して下さい。水が満杯
となれば自動でスイッチが入ります。空間にして上方4メートルの移動。
時間は5秒後の未来へのジャンプの予定です」
冒険者「おい、既に満杯になったぞ」ずざーっ「わ、冷たい!」ゴン「痛い!」
科学者「えー、今回タイムラグは3秒でした・・・」
F4パイロット「ダメだ!どうしても機体の制御が安定しない。原因が
解らない」
後部ナビゲーター「特に外見上の異常は無さそうだが、・・・あっ!」
F4パイロット「どうした!」
後部ナビゲーター「大変だ。右側のピアノ線がひとつ外れているぞ!」
         
科学者「これが世界初の考えるロボットのMOSIMO君です。早速
ですが皆さん、何か難しい質問をしてあげて下さい」
記者A「それじゃあMOSIMO君、人類の未来は一体どうなるんだい?」
記者B「それからMOSIMO君、君の存在意義を教えてくれたまえ」
MOSIMO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
記者A「お、考えてるぞ。うむ、なんだか知性が感じられるなあ」
記者B「まったくだ。凄いロボットが出来たもんだよ」
MOSIMO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
科学者「おや?スマソ。電源入ってませんでした。ポチットな!」
記者A「コホン。それじゃもう一度、MOSIMO君、人類の未来は
一体どうなるんだい?」
記者B「MOSIMO君、君の存在意義を教えてくれたまえ」
MOSIMO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・ぷちっ」
科学者「わ、勝手に電源が切れた!」
「博士、この人口降雨装置は、ちゃんと機能してるんでしょうか?」
「いいから、もっとたきぎを持ってきなさい」
地球上で最後に残った男が、ただ一人部屋の中にすわっていた。

すると、その時ドアに、キックの音が・・・
「これは人類初の太陽探査船だ。成功を祈る。」
「しかしこの程度の耐熱性能では、太陽に近づいたら溶けてしまいませんか?」
「心配無用。夜間に飛ぶから安全だ。」
ソ連のスプートニクスとアメリカのフレンドシップが宇宙空間で出会った。
お互いの宇宙飛行士が挨拶をした。
「グーテンターグ!」「ヤー、グーテンダーグ!」
チャリー・ゴドーン教授は人並み外れた天才であったが、むしろそれ以上に世間で
は人嫌いの偏屈な男として知られていた。
「常識的に考えてみても、私のような天才科学者へはノーベル賞のひとつでもくれ
るのが筋というものだ。それなのに世間の奴らときたら・・・」
自分が今ひとつ社会的に認められない原因については、己の性格に問題がある事は
重々承知していた。天才であるが故に、好む好まざる関係なくそのような分析につ
いては客観的にとらえる事が出来るのである。
そこで仕方なくゴドーン教授は、自らの性格を温厚にする為の研究を始め、アルジ
ャノーンと名付けたハツカネズミを使って様々な実験を繰り返していた。
やがて教授は、ヒステリックにせわしない動きをしていたアルジャノーンを、緩や
かで温厚にする方法を簡単な脳手術を施す事により、発見した。
「お、やはり私の予想通り温厚な性格になったぞ」
データの収集が一段落すると、早速自らの脳にアルジャノーンと同様の処置を施し
たのだった。
以来、教授は(人工)天然ボケとして人気者となった。副作用の為に知能指数は激
減した。
「ぼくはばかで〜す」
しかしながら、その状態は長続きはしなかった。まずアルジャノーンが元の状態に
戻り、教授もやがて元通りの天才に戻っていった。実はそれさえも理論の上で予想
されていた事だった。
ずる賢い教授は性格が元に戻った事を隠し通した。陰で世間の連中を罵りながらも
表ではいい人を演じ続けた。その一方で天才ぶりを徐々に披露して次第に名声を勝
ち得ていったのである。
「ぼくはばかだけど、せいたいこうぶんしのこととかいろいろしってるよ」
ついにノーベル賞を獲得する事が決定したその夜、実験室では教授がアルジャノー
ンへ優しい声で語り掛けていた。
「アルジャノーン、君は私のために良くやってくれたよ。お礼にご馳走をあげる
よ。ほらほら」

−アルジャノーンに毒ダンゴを−  完

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